始めに訪れた、子会社のケンセイシャフォレスタでは、「木質バイオマスボイラー」の燃料となる木質チップの製造現場をご覧いただきました。社長の瀧野から、間伐材や建築廃材といった廃材が、どのようにして燃料となるチップへと生まれ変わるのか、燃料として適した含水率などの説明の後、「いずれは、カーボンニュートラルのクリーニングを目指している。」と環境負荷低減に向けた未来への展望について語りました。
続いて、企業主導型保育施設である、おにぎり保育園では、在園児による歌や体操などのパフォーマンスに、園内は大きな歓声に包まれました。その後、北海道健誠社専務でもあり、おにぎり保育園副園長の瀧野が、園の保育方針について説明し、書道といった小学3年生で習うようなカリキュラムを早く取り組むことにより、集中力や文字への理解などの向上に尽力しているとの説明がありました。
東神楽工場では、専務の瀧野から環境整備の取り組みについて説明しました。従業員に合わせ作業場所を適宜変更を行うことや「無理であろうからやらないではなく、まずはチャレンジをさせ、その後に判断をする。」という人材配置における方針について説明しました。
併せて、サージカルリネン専用工場では、高圧滅菌機などの専用設備や作業工程について説明しました。その後、仕上げ室を外から見学され、医師ごとに調整されたリネンの畳み方についてや、目視検査用LEDライトテーブルを用いた、ピンホール・異物混入を防ぐ検査体制などを紹介しました。
社長講話では、新たな就労継続支援A型事業所である「けんせいしゃわくワーク」の設立趣旨を説明し、「就労継続支援A型事業所の相次ぐ閉鎖により、障がい者の雇用機会が減少している現状があり、何か出来ることはないかと考えていた。」と設立の背景について語りました。また、インバウンド需要に備え民泊のリネン類をけんせいしゃわくワークで取り扱っていくことなど、今後の展望についても説明がありました。
その後、「利益は目的ではなく、存続の条件である」とドラッカー教授の教えを、経営に実践することで得られた知見として、以下3つに分け「利益の機能」についてお話ししました。
1.仕事ぶりを評価する尺度
2.リスクへの備え
3.人材育成、研究開発
また、仕事を生産的にする・成果を挙げるためには「強みを活かすことは、自身の可能性や才能を発見・発展させていくこと、そして誰しも向き不向きがあることを理解すること」と「価値と価格のマネジメント」が重要であると述べられました。
講話後、対談が行われ、障がい者をサポートする際の配慮をテーマに議論が交わされました。「重度と診断をされていても、強みを活かし特化させることにより我々以上の働きを見せてくれることもある。枷をつけすぎることも時としてよくない。」と、当社の考えを伝え、互いに深い知見を共有する貴重な機会となりました。
北海道健誠社では、随時工場・施設見学を受付けています。お問合せは、北海道健誠社 総務部までご連絡ください。





